HIV/HCV重複感染した40代ゲイの医療記録と備忘録

HCVの治療時にHIV感染告知されて4年目のゲイ「たつ」の備忘録です。己の治療に関する経験や、ほんの少しの承認欲求を満たす雑記です。

月1の注射による抗HIV

注射による抗HIV治療

HIVの治療されてる方に特に私の様なずぼらな人には朗報の

月に1回の注射による抗HIV療法

について説明したいと思います。私の場合はスタリビルドなので、毎朝1錠の経口薬で350Kカロリー以上摂取した上に食中もしくは食直後に飲む制限が有ります。たかがART開始1ヶ月そこらの私が言うのはなんですが、これが毎日ともなると意外に大変です。

Webで調べられる限りの情報で私の理解した範囲で、ご紹介します。(※もし間違いなど有ればコメント欄にて、ご指摘頂ければ幸いです)

 

注射による治療法とは

  • Cabotegravir(CAB LA *1) と Rilpivirine (RPV LA *2)の、2注剤を4週か8週ごとに筋肉注射で投与するもの
  • 32週間の治験で、3剤の経口薬(CABと2種類のNRTI)を服用している患者と同程度のウイルス抑制率を達成(91%以上)

つまり「1月に1回もしくは2月に1回、2剤の筋肉注射」さえすれば毎日の経口薬服用から開放される画期的なものです。と期待しつつ調べ始め、2016年内に日本国内でも試験が始まりそうな治療法ですが「抗HIV/AIDS薬の第三相試験は2年間治療するのが一般的なので、今回の試験だけでは未だ成功確実とは言い難い。長期間続けるほど耐性ウイルス出現リスクが高まるだろう。少なくとも、経口剤よりはリスクが高いのではないかと思われる。問題は、そのリスクの発生頻度が許容範囲内であるかどうかだ。」との記述がされています。治療の選択肢が広がる事はHIV陽性者にとっては福音なことだと思っています。私の場合は今すぐにでも飛びつきたいんですがCabotegravir(CAB LA)がドラテグラビル(DTG)の類似体らしいので副作用が有るのかもしれません。 

海外医薬ニュース: 2015年11月8日号

※1 Cabotegravir(カボテグラビル)は、強力なインテグラーゼ鎖転移阻害剤でドラテグラビル(DTG)の構造類似体の様です。現在、試験中の段階だそうです。米国FDA未承認 Formulation and pharmacology of long-acting cabotegravir : Current Opinion in HIV and AIDS

*2 Rilpivirine(リルピヴァイリン)、一般商品名はEdurant(エデュラント)でNNRTI(非核酸系逆転写酵素阻害剤)です。米国FDAでは認証済でRNA 100,000 c/ml以下の患者で初回ART治療に適用されるみたいです。 抗HIV薬の予防的投与はあり? | HIV感染症(エイズ)の検査・症状100問100答

 

 

参考情報(URL)

以下3つの情報を元にEntryしました。(翻訳タイトル)

  1. もうすぐ月に1度の注射が毎日の投薬に取って代わります。

    www.hivplusmag.com

  2. 8週間長時間作用型の注射HIV治療の試験が成功し次ステップへ

    www.poz.com

  3. HIV持続療法としてだけでなく注射cabotegravir+ rilpivirineによる実験治療

    www.aidsmap.com